
ウォールアートや装飾で壁を飾ることは、空間に瞬時に個性を与えてくれます。しかし、センスよく取り入れないと、ある種の壁装飾は雑多で安っぽく、あるいは時代遅れに見えてしまうことがあります。
現代には、壁画やギャラリーウォールなど、さまざまなウォールアートのトレンドがありますが、すべてがスタイリッシュとは限りません。
ここでは、3人のインテリアデザイナーが「時代遅れ」と考えるウォールアートのスタイルと、それを避けるべき理由、そして代わりにおすすめするスタイルをご紹介します。
1 – 本物ではないポスター
美術展のポスターや認証のない複製アートを額に入れるのは、もはやおすすめされません。
「低品質なポスター、特に美術館の展示ポスターを額装して飾る時代は終わりました」と語るのは、Kendall Wilkinson Designの創設者ケンダル・ウィルキンソン氏。「これらは深みや意図、職人技が欠けていることが多いです。」
代わりに、限定版のリトグラフや認証付きの写真作品を探すことを勧めています。ニューヨークのSelects Galleryのような場所は、注目のファッション写真家を発見できる優れたスポットです。
2 – 偽物のアンティーク
フェイクグリーンと同様に、偽のアンティーク品も空間を不自然に見せてしまいます。自分のスタイルに合う本物のアートを選びましょう。
「本物でないものは好きじゃないんです」と語るのは、Hudson Homeの共同オーナーでチーフデザイナーのグレゴリー・フェラー氏。「偽のアンティーク時計、サイン、シャッターなど、全部避けます。私の考えは、『本物を見つけるか、やらないか』です。」
3 – テーマ性が強すぎるアート
テーマを設定することで統一感が出せますが、あまりに露骨だと逆効果になります。
「“BEACH”などの単語が書かれたアートや、テーマに頼りすぎたデザインは空間の魅力を損ないます」と話すのは、Stephanie Rae Interiorsの創設者ステファニー・マヘイニー氏。「もっと個人的で考え抜かれた作品のほうが、自然に個性を表現できます。」
4 – ギャラリーウォール
ギャラリーウォールは、自分で集めた作品を飾るのであれば魅力的です。しかし、あらかじめセットされたアートを使った“パッケージギャラリー”は避けたほうがよいとフェラー氏は言います。
「それはただの装飾で、創造性が感じられません。自分の感性を信じてください。」
5 – 伝統的なフェイク漆喰仕上げ
ウィルキンソン氏はクラフトマンシップと歴史的背景を尊重していますが、偽の漆喰風仕上げは古くさく、平面的に見えることがあると言います。
「代わりに、現代的かつ芸術的なアプローチを持つ装飾アーティストと協力する方が好きです」と語り、オークランドのキャロライン・リザラガ氏の名前を挙げています。彼女の壁画や技法は、空間を没入感のあるアートに変えてくれるそうです。
6 – アクセントウォール
The Spruceによると、アクセントウォールはかつて人気を集めましたが、ウィルキンソン氏は「部屋が未完成に見えることがある」と警告します。
「時には、壁紙が足りなかったように見えたり、デザインが途中で止まったような印象を与えることがあります。」
その代わりに、空間全体に統一感を持たせるアプローチを推奨しています。
7 – 偽物の地図
フェラー氏は、古地図や本物でない限り、地図を壁に飾るのは避けるべきだといいます。
「パリの偽物地図を壁に飾るのはやめてください。本物かヴィンテージでなければ意味がありません。」
8 – 「Live, Laugh, Love」のような文字装飾
“Live, Laugh, Love(生きて、笑って、愛して)”や“Home is where the heart is(家は心のある場所)”のようなフレーズは、今では過去のものです。そうした気持ちをストレートに書くのではなく、感じさせるアートを選びましょう。
「本当に好きなもの、笑顔になれるもの、または家族や友人の白黒写真を飾ってみてください」とフェラー氏は提案します。
出典:The Spruce
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